OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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FUJI TATE P

フジタテペ

36歳
プロダクトデザイナー
大阪府出身
ゲイ

#015 2018年5月撮影

思い返すとカミングアウトをしたことがありません。10代の頃に女性を好きになったこともありますが、成長と共に自然と対象は男性になりました。だからと言って自分はゲイだとあらたまっては伝えたことはありません。親にも友達にも仕事でも自然と気づいてもらえていました。でも今考えると、気づいてもらえるように過剰な表現をしていたのかもしれません。僕の彼氏の話を親にいきなりしたり、ハイヒールを履いて街を歩いたり。それがカミングアウトだったのかな。僕っぽくて気に入ってます。

カミングアウトも人それぞれでよいと思います。日本人は何かと白黒つけたがり、結婚をしているかしてないか。恋人がいるかいないかと気にしますが、白と黒の間にはグレーがあります。グレーってなんかお洒落。自己紹介の時に男性が「僕は女性が好きです」なんて言わないですよね。だから僕は、自分の人生に正直に、当たり前に生きることに対して、カミングアウトの必要がない国になることを願います。白から黒へのグラデーションはきっと何億通りもあるはず。