OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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KOU KATSUYAMA

勝山 孝

51歳
ドライバー/デザイナーなど
東京都出身
中性

#015 2018年5月撮影

わたしは“中性”です。男でも女でもありません。
私にとって、はじめての場はいつもカミングアウトの場となります。
世の中の男女の枠組みに入らないので、言わないままだと“わたし”は居ないことになってしまうからです。面倒だと感じることも多いですが、「わたしはここに居る」という宣言をし続けていきたいと思います。
例えば、みんなが同じ制服を着ている中に一人だけ私服を着ている人がいたら異質で目立つように、世間の多くの人とは違う“中性”という存在は、見慣れない変な人と感じるかもしれません。
異質なものを取り除きたいと感じるのは仕方がないのかもしれません。変な人は近くにいない方が良い、そう思うかもしれません。でもセクシュアルマイノリティはあなたのそばで生活しています。あなたが気付かなかっただけで、はじめから近くに居るのです。
自分と違うよくわからない人は自身の基盤を揺るがし不安にさせるでしょう。でも近くで生活していくうちに、自分とは違うけどそういうものなんだ、そういう人もいるんだとだんだん慣れていくのではないでしょうか。知らないことは恐怖を生みます。だから、どうか知ってください。
性は多様です。性別も性指向も、本当は人それぞれみんな違います。違っていても、わたしはわたし、あなたはあなたで良いのです。「みんな同じだから安心」ではなく、「みんな違っているからこそ楽しい」と感じられる世界になるといいなと思います。