自分がカミングアウトをしたのは、１５歳の頃だった。そしてカミングアウトを決めたことは自分の意志じゃなかった。偶然の時、親が誰かから自分はゲイだということを聞かされて、それをきっかけに、この秘密を親に打ち明けようと決めた。だけど、それからの出来事はいいことじゃなかった。

親が自分がゲイだということを正確なことではなく、自分の思春期の反逆行為だと思って凄く責められた。自分もこれが原因で、本当の自分を認めたくなくなってしまった。こういう自分は本当にただしくはないのではないかと自分を疑い始めて、ストレスと不安を感じた。

それから、家族間の不信感がどんどん増えていった。お互いに相手のことに関わらせたくないように思っていた。でも、それは飽くまで親であるものだから、そんなひどいことを言ったが、自分のことを一切心配しないわけがない、時間を経て、家族の関係も何も起こってないように元に戻った。そして父に「君は常人より厳しい道を選んだ、最後はどうなるかは未だ分からないが、自分になる勇気があることに尊敬する。」と言われて、自分がゲイだということも親に認められた。

家族の応援ができて、友達も支えてくれて、自分も勇気を出し守りたいことを守れるようになってきた。「愛」に包まれるように感じていた。そしてこれらの「愛」があることこそ、自分も自分にとって大切なものを愛する勇気を出せると思ってる。だから、もしカンミングアウトをしたかったら、怖れずに本当の自分に向き合おう。