OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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SATOHO NAKAHARA

中原 里穂

22歳
大学生
東京都出身
パンセクシャル&デミロマンティック

#015 2018年5月撮影

2016年7月3日。
刺すように強い日差しの下、汗と涙でぐちゃぐちゃになりながら、トロントでプライドパレードを目の当たりにした。自分の人生が変わった日。
その時ずっと憧れてたプライドにびびってボランティア参加しなかったことを本当に後悔した。もうこんな思いはしたくない、とその後Queer Asian Youthの支援を行う現地のNPOに参加した。拙い英語ながら、同世代の仲間とワークショップを行う中で、自分自身の怖くて蓋をしていた部分に、やっと向き合えるようになった。
自分とって、友情と愛情には境目がなくて、グラデーションみたく地続き。人をみるときは、プラトニックな視点になるらしくて、惹かれる人も男性だったり、女性もいたし、トランスの人もいた。そんな自分の一面をやっと認めることができた。
大学休学して過ごしたトロントでは、理不尽な目にもあったりしたけど、考えや気持ちを伝えあう時、彼らはもの凄くオープンマインドだった。自分もこれを見習えば、もう少し周りと上手くやれるかもしれない。周りと何故かズレてしまうことに耐え切れなくなって、日本から逃げた先でこれからのヒントと目標をもらえた。
それ以降、特に隠すことも大々的に言うこともなく、その話題になれば話す程度で、パンセクシュアルとして生きている。ここまで曲がらずに生きてこれたのも、環境と出会いに恵まれてたから。その恩返しがしたくて、学ぶ日々。オープンマインドに自然体でいることが、私なりのカミングアウト。
今年でTRPの参加は二度目。今回も元気にボランティアしました。この機会にOut in Japanに参加させていただいたことに感謝しています。
最後に。素敵な名前を付けてくれた両親へ。
自分がこれから生きていく上で、いつか話さなくちゃと思ってるのに、まだその勇気がなく言えずにいてごめんね。でも、さとほ、って付けてくれた変な名前くらい、私は自分のこの一面をとても大切にしていること、誇りに思ってること、いつか伝えられたらと思ってます。