OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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KIKI KAWAGUCHI

川口 姫季

42歳
フリーター
北海道出身
MTF

#015 2018年5月撮影

わたしにとっての「カミングアウト」は悔いのない人生を送るために必要な事だったと思います。
自分が自分らしく生きるために避けては通れないな、と。

私は普段はカミングアウトしないし知らない不特定多数にカムする必要はないと思っています。
―ですが、自分とたくさんの時間を共有するひとたち、友人や家族、職場など。
そこはカミングアウトの必要性があるのでは?と思います。

また意図せずともカムせざるを得ない状況が実生活に置いて多々あります。
特に改名前は就職や役所の書類関係ではカムせざるを得ない状況が連続します。

生まれてきた時の性と違う性で生きるトランスジェンダーには
カミングアウトする勇気とカミングアウトせざるを得ない時の心構えが必要になってきます。

それでも本当に色々、大変ですがカミングアウトして女性として社会生活を送るようになって良かった、と思います。

やっぱり自分が自分らしさを抑えて、仮面を被って生きている時期は相当ストレスを感じてました。

私の育った環境は「男のくせにXXX」「男なんだからXXXしなさい」などそうするのが正義みたいな環境で、自分らしさを抑える事が多かったと思います。
物心ついたときには女性として生きたいと思ってましたが
カミングアウトできるまで数十年という相当な時間がかかりました。

人によってはカミングアウトは必要ないという方もいますが
自分が自分らしく生きたい!と願うのであれば
やっぱり勇気を出して大事な人達にはカミングアウトしたほうが
後悔の少ない楽しい人生を送れると思います。

LGBTは目には見えないだけで隣にいても全くおかしくないってこと、そろそろ気がついてほしいです。

日本では未だにLGBTは嘲笑の対象だと感じることが多々、あります。
テレビを見てても存在するだけで失笑されるようなシーンが多々ありますので。。。

大事な人や友達を意識せずに苦しめたり傷つけたりする状況が多いと思います。

貴方の大事な人や友人もLGBTで苦しんでるかもしれません。自分の子供とか、兄弟とか。
全然ありえることで何もおかしいことではないし珍しいことじゃない。

カミングアウトしやすい状況を作る事もこれからの社会にとても大事なことだと思います。

この文章を通じて知らない誰かの人生を幸せにするカミングアウトの後押しをできたらな、と思います。