OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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YUKI KYUKO

久古 由貴

26歳
フリーター
千葉県出身
MTF

#015 2018年5月撮影

わたしが愛読する小説家、辻仁成さんが作詞した楽曲「ZOO」の歌詞にこんな一節があります。「本当の気持ち隠している そうカメレオン」「誰とでもうまくやれるコウモリばかりさ」
わたしは今までそんな風に生きてきました。あるときは高校教員を目指す男子大学生、あるときは顧客の前で説明をするサラリーマン、あるときは一緒にスポーツで汗を流す男友達etc…とカメレオンやコウモリみたいに。
でも自分の本当の気持ちを隠し続けることをしたくはありませんでした。たった一度の人生だから、このまま終わらせたくなかった、何もせずに後悔したくなかった。実際、取り繕って社会で誰とでもうまくやるより本当の気持ちを隠さずに生きるほうが精神的には遥かに楽になるんじゃないかなと感じています。ただ自分に正直に生きるだけ、それだけでモノクロだった世界は虹色に変わって見えるはずです。
OUT IN JAPANへの参加とメッセージを通じて誰もが自分の本当の気持ちを隠さずに生きられるようになったら嬉しいし、誰もが自分に正直に生きていける社会をわたしたちみんなで作っていけたらいいなと思います。というより作らなきゃいけませんよね。
そして昨今のいわゆる「LGBTブーム」を単なる一過性の「ブーム」で終わらせないで欲しい。もし社会の熱気が冷めてもわたしたちはずっとこの同じ世界、同じ時代に存在し続けていますから。