最初のカミングアウトは悔しかったです。自分からカミングアウトしたのではなく、母に「男が好きなの？」と聞かれ続けた挙げ句、ついに「うん」と答えたのです。そして、家族にバラされました。みんなに優しく受け止めてもらったし、今は母を責めるつもりはありませんが、最も大切な人々にちゃんと私の意志でカミングアウトできなかったのは残念だったと思います。

しかし、カミングアウトは一回だけで済むものではありません。それ以来、私は色々な人と出会って、色々なカミングアウトが出来ました。相手がどう受け止めるか分からないので、カミングアウトは毎回違って、確かに怖いです。でも、楽しいカミングアウトもたくさん出来ました。多くの人にLGBTのことを理解してもらって、カミングアウトを恐れることから楽しめることへと変えていきたと思っています。