OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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HIROTO YOSHIMORI

吉森 展土

45歳
会社員
東京都出身
ゲイ

#015 2018年5月撮影

カミングアウトという言葉を、自分の問題として強く意識した甘酸っぱい若い頃はもうずいぶん遠くになった気がする。
両親や友人、同僚も含め、今では僕がゲイであることが話題に上ることもあまりない。ゲイやビアンなど、僕が勤める外資系企業には珍しくないし、トランスジェンダーも働いている。
恵まれた環境だと言われるかもしれない。

だけれども、性の多様性が受け入れられる環境がいまだに「恵まれた環境」と呼ばれるような一部のものでしかないということについて、僕はもう一度考えるべきかもしれない。
カミングアウトについての話は「できる人はすればよいし、できない人もいる。できる人は恵まれてるね」というまとめ方をされることが多い気がする。実際できない人にしろというのは酷な話だ。
では、僕は運がよかったと思うだけで過ごしていいんだろうか。
だったら僕のように恵まれた環境にいる人はもっともっとカミングアウトすればいい。もっと意識してセクシャリティの話題を振ればいい。そのことで「実はLGBTってそこら中にいるのかも」と人々の意識に変化を生み出せるかもしれない。点でしかなかった恵まれた環境が少し大きくなり、つながり、広がり、自然にカミングアウトできる人が増えるかもしれない。そしてそう遠くない未来に「恵まれた環境」は「普通の環境」に変わるかもしれない。
僕が今いる小さな恵まれた環境でさえ、きっと先人の誰かが作り出してくれたものなんだろうから。

今回、OUT IN JAPANの被写体募集を教えてくれたのもLGBTではない同僚だった。僕は久しぶりにカミングアウトという言葉を意識した。

だから、あなたにはもう一度伝えておきたい。
僕のセクシャリティはゲイであるということ。
まわりには様々なセクシャリティの友達がいてくれるということ。
そして僕は男性に恋をして、男性と愛を交わすということを。