私にとってのカミングアウトは人生をやり直すのと同じくらい重たいものでした。
男性から女性へのトランスジェンダーである私は、40歳からの遅すぎるスタート。
しかも仕事は京都市の老舗企業の取締役。
将来の地位も収入も約束されたポジション。
トランスの結果、全て失いました。
しかしながら強くなれました。
金銭的事情は苦しくなりましたが、私生活も楽しく楽になりました。
両親にも理解されず、寂しい時期もありましたが、多くの理解ある友人や仲間にも恵まれ、楽しく生活しています。
2年ぶりにお昼間の就職も決まりました！
社会の理解も確実に広がって来てると私は実感しています。
僅か二年足らずで性別違和の診断、ホルモン治療、改名、通常からすれば異常なスピードでここまで来ました。
私の若い頃にはまだまだ情報もなく、仕方なく何となく過ごした人生。
若い子の特集が多い中、熟年からのスタートはかなり勇気が要ると思うけど、これからも私達の年代からでも遅く無いんだよ、自分らしく生きるってこんな素晴らしいんだよっていっぱい色々な方に伝えて行きたいですね。
never give up（決して諦めない）
私の好きな言葉です。
まだ出会っていない全ての方々にこれからも伝えられるように頑張りますね。