OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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SEISHIRO NISHIDA

西田 誠志郎

42歳
覚醒家/ヒーラー
兵庫県出身
ゲイ

#015 2018年5月撮影

幼少期、普通に表現していると周りから「オカマ」と呼ばれ傷つき
自分らしさを抑圧して男らしく生きるように努力していました。

今思うと所作や言動が女性的で
幼少期トランスジェンダーだったと思う。

女性ではなく男性を好きになってしまうことに強い嫌悪感を抱いて
ずっと隠していました。

19歳の頃に自分を偽り続けたことも起因し鬱症状が出始め自殺を考えました。この苦しみから解放できるなら死んだほうがましではないか そんな風に思っていました。

なんとかそんな自分を救いたくて20歳の時に内観の研修を1週間参加しました。

その中の経験で、カミングアウトして生きることで起きうる 批判や迫害の苦しみより、今後も自分を偽って生き続けることの苦しみの可能性の方が大きいのではないかと気づきました。

これ以上自分を偽って生きるのは辞めよう。ありのままの自分で生きようと決断しました。

研修から帰って弟にカミングアウトしました。切り出すのに1時間以上掛かりました。
弟は「テレビの世界の話かと思っていたがまさか自分の兄が、、」と聞いてくれました。

最後に、「俺の唯一の兄だ。何があっても守ってやる!」そう言ってくれた弟の言葉に感動し、その場では感情を堪えましたが夜 布団の中で大泣きしました。

初めてのカミングアウトで、黒くて重い闇のようなものが消えていくのを感じ、体が軽くなったのを覚えています。

それから当時の僕を愛してくれていた女性、そして母親へと丁寧にカミングアウトしていき、どんどん体が軽くなり自信が回復していくのを感じました。

今では、2012年から6年間勤めた会社での私の送別会、最後のスピーチの中で、自分が大好きな同僚と上司の二人の男性からリアルキスで祝福してもらい 拍手喝采でした(笑)
今ではそこまでオープンになっています。

私にとってのカミングアウトは、人生の再建、復活でした。
「私が私であることが幸せである。」そこへ導く力です。

何も隠すことなく、人と接することが楽になっている自分。
自分である安心感は、穏やかさと自信 をくれます。

隠すことに使うエネルギーを解き放ち、より前向きで生産的な活動へ転化させましょう。
あなたのカミングアウトという決断を祝福したい人が待っています。