YASUHIRO MASHIKO
益子 靖弘
29歳 |
介護職員 |
茨城県出身 |
ゲイ |
#015 2018年5月撮影
自分にとってのカミングアウトとは、「人生を本当の意味で楽しむ必然的なステップ」だと思っています。自分が10代の頃の世の中はまだ、今よりもなお、LGBTの理解が全く浸透しておらず、オープンな人は身の回りにいませんでした。もともとその当時、中性的な容姿だった自分は、「お前ってもしかしてこっち?」と聞かれることも多々。その質問をされる度に、なんだかそれを肯定してしまったら、自分の事を全否定されてしまう気がして、いつも自分を誤魔化して生きてきました。そんな自分が、初めてカミングアウトしたのは19歳の夏。”ネットで出会った彼が、自分の地元に越してくる”そのような状況に至った時、コソコソ隠れて行動するのは、自分には、もちろん、彼にとっても失礼だと思い、親友の女友達3人の前で、思い切って初告白。目の前で、素っ裸になるような、崖の上からバンジージャンプをする様なそんな気持ちだったと思います。すると、3人から出た言葉は、「何を今更。笑
別にそんなん言わなくても知ってるし、それで変わる様なら初めから友達なんかやってないでしょ。笑」
泣きました。そして吐き出せた事で、改めて真友になれた気がしてすごく嬉しかった。
時は過ぎ、結婚、出産とライフスタイルは別々になりましたが、今でも変わらず親交があります。自分自身も、心から自分を理解してくれる同じ境遇の仲間も増え、のびのびと自分らしく生活が出来ています。
まだまだ、日本はLGBTに関しての理解が少ない様に感じます。自分にとってもカミングアウトはやっぱり少し怖いです。だから、無理にする必要はないと思います。でも、もし生きて行く中で、この人だったら心から信頼できる。そんな人に出逢えたら勇気を持ってカミングアウトしてみても良いのかも知れません。それを受け入れてもらった時、貴方が生きてきた人生の何十倍も世界が明るくなり、そして、視野が広がって行き、次のステップへ進めるはずです。私も、貴方もこれからの人生がより強く輝きを増すことを願って…