OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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YUTA MARUYA

丸谷 悠太

30歳
求職中
東京都出身
バイセクシュアル

#015 2018年5月撮影

私は生まれつき耳が聞こえません。そのせいか、ずっと学校は耳が不自由な人の為の学校であり、人数が少ない環境で育ってきました。私がバイセクシャルと気がついたのは中学生の頃でした。私が中学生の頃はインターネットが普及しており、家庭にもパソコンが入るようになり、思春期だったせいか色々とエロサイトを見てました。最初はもちろん、女性でしたが何故かだんだんと女性より男性の方が気になり、海外サイトまで調べる程でした。そして、高校生の時にLGBTの言葉を知るようになり、私はバイセクシャルだ!と気づくようになりました。耳が聞こえない、酒飲めない、タバコ吸わない、ネガティブな性格だった為。人付き合いがなく、寂しがり屋でした。新宿二丁目に行けば何か出会いがあるかも?とそう思ったんですが、やはりタバコ吸う人もいれば酒飲む人が多く、ついには「お前のような面白くない人は二丁目に来るな」と言われました。それからもう行かなくなりました。私の居場所がない。気の合う友達はどこにいるのか?分からなくなってしまいました。その後、自分は男性も好きだという事を隠し続けました。しかし、その苦しみと健聴者の世界の壁に対する理解が厳しい現実を知り、ついには鬱になってしまいました。鬱になりたくてなりたかったわけではないのにそうなってしまい、毎日、薬を飲む生活になってしまいました。それから鬱を理解してくれる会社も非常に少なく、落ちてばかり。さらにはLGBTを理解してくれる企業はまだまだ少なく、ほとんどが外資系やIT企業ばかりで私にはどれも向いていなく、諦めモードにいます。耳が聞こえたら人生が変わっていたかもしれません。好きな音楽をやる、接客業が出来る、友達がたくさん出来る、など。しかしながら耳が健聴者と同じように聞こえるというのは無理。一生、死ぬまで聞こえない世界と付き合っていく。でも確かな事は「LGBTをカミングアウトすれば心がスッキリする!」その事に気付いたのは会社を退職した後でした。その後、様々なLGBTに関するイベントや福祉関係の講演会に参加する、などしてきました。そのおかげでたくさんの新しい新鮮な気づきを得ました。その中でLGBTと上手く付き合っていける方法はないか?と検索したところ、アウトインジャパンと出会い、私の好きな有名カメラマンのレスリー・キーさんが撮影をして顔写真でカミングアウトをするという活動を知り、私もカミングアウトしてLGBTやアライや隠れLGBTの人に”私のような人もいるよ”とPRしたかった。ゲイの人と友達にはなれなくてもアライがたくさん増えてくれれば友達が出来るかも知れないと考えました。
私の居場所が見つかる為にもカミングアウトをしました。レスリー・キーさんの写真は勇気をくれる素晴らしい写真ばかりで好きです。写真はアートと同じ、「個性」「感情」「神秘」など様々な物語が詰まっています。それが伝われば嬉しい。私はこれからもLGBTの活動を続けて行きたいです。色々な幸せの形を見つけたいです。