YUTO SAKAI
酒井 佑人
27歳 |
ゲイ レポーター |
東京都出身 |
ゲイ |
#015 2018年5月撮影
2、3年前、バイト先のお弁当屋さんの職場に高校生の男の子がいた。
毎日、顔を合わせるだけで、人生は薔薇色で、夜、ベットの中でも、その子の事ばかり考えては、「ギャー」などと奇声を上げては、一階で寝ている親を起こすようなそんな事ばかりだった。
「これって恋なのかな?」考えた事なかったし、どうでもよかった。ただ、彼を会うと胸がドキドキして止まらない。話すと緊張してオドオドして、まともに話せない。
ただ、毎日が幸せでいっぱいだった。
そんな中、芸能事務所に所属が決まり、代表が、おネエタレントだった。
その関係で、LGBTイベントでMCをやらせて頂くなど、そういった活動に立ち触り、LGBTを取り巻く日本の現状に触れるなか、少しずつ、自分の性的思考が分かりかけてきて、同時に問題意識が芽生え始めていた。
2017年6月4日、僕は、ブログでカミングアウトしたが、僕にとっては大した問題ではなく、悩む必要はなかった。
むしろ、カミングアウトする前から「僕の知らない世界が待ってるような気がする」と好奇心だらけで仕方なかった。
僕は、ゲイであったからこそ経験できた幸せな気持ち、想いがある。自分がゲイであることがとても嬉しい!
カミングアウトしてからは、益々自分が好きになれたし、周りの友人からの偏見は全くなく、むしろ、オープンにしたら、距離が縮まり、「カミングアウトしてすごい」と何故か尊敬される事が多くなり、周りからの評価も変わった。
「ゲイであることは障害と同じで1つの素晴らしい個性だし、みんなそう思ってるに違いない!」
そう思った。
ところが、当事者の若者達に話を聞いてみると、多くが、自身がゲイであることに悩み、カミングアウトさえもかなりの勇気がいるのが、当たり前の現状であることを知った。世間体を恐れ、自分自身を否定してしまっていることに違和感を感じた。
「僕に何ができるんだろう?」
「政治が変われば国民の意識も変わるのでは!?」
悩んだあげく、現在『ゲイレポーター』として、各政党の記者会見でLGBTに関する取材をしている。
LGBTに限らず、若者が希望を持てる社会になってほしいと僕は思う。